レポート

静岡県文化プログラム磐田プレ公演『ララバイ』~詩と舞踊と音楽による小宇宙~

開催日2019年9月23日(月・祝)

会場磐田市民文化会館

2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催に伴う静岡県文化プログラム磐田プレ公演「ララバイ」が磐田市民文化会館にて行われました。
客席には「文化プログラム」を真っ先に提唱された静岡県知事川勝平太様、静岡県文化プログラム推進委員会委員長の鈴木壽美子様はじめ、渡部修磐田市長、高木昭三磐田プレ公演実行委員会会長など政・財・文化160余名のご来賓の方々が見守る中幕が上がりました。

第1部A「明日にかける橋」~世界の子どもたちとともに~
モンゴル・韓国・中国の皆さんをお迎えして、各国それぞれの踊りを披露していただき、フィナーレでは日本の子ども達と手をつないで輪になって踊り、国を越えて踊ることの大好きな仲間として交流を深めました。ピンチヒッターを務めて下さった韓国舞踊、呉錦先生の『子守唄』(新作)はどこか懐かしさを感じさせる温かい踊りでした。

第1部B「シェイクハンド」~怪獣Oどこからきたの?~
大前光市先生をはじめ、karasawa dance crewのメンバーと佐藤典子同門会所属バレエ教室の子ども達が一緒になって4月から約半年作品創りを共にしてきた舞台でいじめや差別といった問題を児童舞踊という世界で活き活きと表現しました。
作品の冒頭や時折挟む映像に登場する怪獣Oのアニメーションは大前光市先生の演ずる怪獣と人気を二分するほどのかわいらしさでした。

第2部「故郷の水へのメッセージ」~大岡信の詩想から~
全編オリジナル作曲の生演奏にのせて、朗読(奥野晃士先生:SPAC)・舞踊(大柴拓磨先生振付・出演、ゲストダンサー中田一史先生、大前光市先生自作自演)・歌(鈴木美穂先生)・演奏(帆楽伶奏団)・映像と盛りだくさんで贅沢な舞台でした。

終演後、会場を磐田グランドホテルに移し行われた大広間満席の歓迎会は和やかな雰囲気のなか進められていきました。
磐田市民文化会館のロビーを鯉のぼりや、ひな人形、名家に伝わる屏風などで華やかに飾りつけをして下さった磐田プレ公演実行委員会:おもてなし部会の皆さんが、演出して下さった歓迎会では、各国の民族舞踊を披露する時間もあり舞台とはまた違った踊りを見せていただきました。日本の子どもたちの代表として「磐田こどもミュージカル」所属の子ども達が歌と踊りを披露しました。
ジャンケンのゲームをしたり一緒に歌を歌ったりと楽しい時間を共有し、心の距離がぐっと近づいたように感じました。

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